医師はアルバイトの方が年収が高いという不思議

一般業種では、ハローワークで見てもわかるように、アルバイトは正社員より年収が低いのが当然だが、医師の場合、これが逆転する。

具体的には、大学病院の医局に勤務していると最初の数年間は年収で600万円程度しか行かないのだが、アルバイトとでは、日給で6~8万円が相場だ。つまり、裕に年収ベースで1,000万円を超えてしまうのである。

日経ダイヤモンドや東京経済でも話題になったことだが、医師はアルバイトでベンツが買えてしまうのである。

もちろん、アルバイトであるから、厚生年金は国民年金だし、退職金も出ないが、それをもってしても余りある差だろう。医師の国家資格を持っているため、気が向けがいつでもアルバイトから常勤に転職することも可能だ。根本にあるのは慢性的な医師不足であり、病院が手が足りないためにアルバイト医師の需要が高いのである。医師転職は閣僚の天下りに似ていると思うのはわたしだけだろうか?厚生労働省はこのまま放っておく気なのだろうか?安倍政権はなんらかの法律を国会で審議する気はないのだろうか?

まあ、医学部と言えば激しい受験戦争の頂点であるから、そのくらいのうまみは無いとやっていけないのかもしれない。だが、アルバイトである以上、病院への帰属意識は当然低いだろうから、患者に対する責任感も薄いように思われる。もっと医師転職の方の転職条件をあげてやれば、アルバイト医師の移住が起こるように思える。2017年度に日本医師会厚生労働省が新しい専門医制度を導入することがなんらかのきっかけになるかもしれない。